【インタビュー記事】~未経験から四大会計ファームの内定を掴むまでの軌跡~
第一回、インタビュー記事です。
今回は、インド地場会計コンサル会社に現地採用として飛び込み、
2017年5月~2019年10月の約2年半勤務されていた成田さんにインタビューをさせて頂きました。
成田さんは英語力日常会話初級レベル、営業未経験、会計知識なしの状態からキャリアをスタートさせ、
2019年10月に日本に帰国後、外資系会計コンサルティングファームで勤務が決まっています。
そんな成田さんは、どのようにして未経験から現在のキャリアを勝ち取ったのでしょうか。
————インド就職するまでのご経歴を教えて下さい。
大学卒業後、日系の機械系メーカーに就職し、調達部に配属になりました。
1年目は国内での調達業務を担当、海外に携わる仕事をしたいという希望から、
2年目からは海外調達業務を担当していました。
————インド就職を考え始めたきっかけは何ですか?
元々海外で仕事をしたいという気持ちは入社当初からありました。
仕事では英語と中国語を使って仕事をしていましたが、
やり取りは主にメールで、徐々に物足りなさを感じるようになりました。
入社1年半頃から海外で仕事をしたいという気持ちが大きくなり、
加えて、調達部で海外に赴任する可能性が低かったので、転職を考えるようになりました。
そんな時に、インドで働いていた先輩に相談したところ、
インド就職を勧められ、その先輩の紹介でインド就職が決まりました。
————中国語が話せるので、中国での就職は考えなかったのですか?
中国も検討しましたが、ビザのハードルが高かったのと、
物価に対して給与が低かったので諦めました。
インドは英語が使える点と、物価に対して給与が比較的高かったのが魅力でした。
————インドでの仕事内容を教えて下さい。
日系企業の営業担当として、監査、コンサル、税務、移転価格サービスなど営業と、
お客様からの問い合わせ対応などといったコンサルタント業務です。
元々デリー・グルガオンで一年間勤務していましたが、チェンナイに異動になり
チェンナイとバンガロールを一人で担当していました。
————未経験の業界で英語環境というのは大変ではなかったですか?
元々会計知識もない中、専門用語が英語で飛び交う環境での就業は、初めは大変でした。
そのため、インドに来て一年間はほぼ毎日オンライン英会話で勉強し、
入社一年後くらいからは、USCPA(米国公認会計士)の勉強も始めました。
元々短い文章で何とか会話ができるくらいだった英語力が、
今ではクライアントを交えての英語ミーティングで簡単な通訳ができるまでになりました。
————そんな経験を通して、インド就職で身に着けたことは何ですか?
最初は、英語も思うように話せず、会計知識もなく、社内でも比較的若い年齢だったので、
社内で業務を中々スムーズに進めて貰えず、苦労しました。
お客様からの信頼を得るため、社内で対等に議論できるフィールドに立つためにも、
英語と会計知識を身に着ける努力を続けてきた結果、徐々に信頼を得ることができ、
業務もスムーズに推進できるようになりました。
チェンナイに来てからは、50名のローカルスタッフに対して、1名の日本人というマイノリティな環境で、
プロジェクトを推進してきた経験は、精神力も鍛えられましたし、大きな自信になりました。
社内イベントで同僚との一枚
————生活面で大変だったことはありますか?
家のトラブルが多く大変でした。デリーにいた時に、冬場に家のギザ(湯沸かし器)が壊れて
お湯がでなかったことがありました。デリーの冬は寒いので辛かったです。
チェンナイに来てはから、急に便器が壊れてしまったことがあり、一週間トイレを使用できませんでした。
今となっては笑い話ですけどね。
————嬉しかったエピソードなどありますか?
お客様から直接感謝の言葉を頂けたりすることもあり、それが日々の活力になっていました。
インドの駐在員の方々は、営業や技術系出身の方が多く、
会計の経験がない人がほとんどでしたので、
そんなお客様の力になれていると実感を得られやすい仕事でした。
また、インド人の上司から採用して良かったと言って貰えた時には、
これまでの苦労が報われた感じがしました。
————デリーからチェンナイの2都市を経験されていますが、どのような違いがありましたか?
同じインドと言えど、インド人の性格や文化が全然違いました。
チェンナイの方は、一般的に温厚な性格で日本人には馴染みやすい性格だと思いますが、
その反面、仕事面でいうと作業が遅いと感じる時もありました、、笑
また、チェンナイ在住の日本人は800名程と、他の地域に比べて少なく、
人間関係が密接で、それが嫌な方も中にはいますが、
私は良い方々に恵まれて充実した生活を送ることができました。
チェンナイはデリーと比べると田舎で、退屈することもありましたが、
娯楽が少ないからこそ勉強に集中できてよかったです。
————休日はどのように過ごしていましたか?
週に2回程友人とご飯に行ったりして、それ以外は自炊していました。
休日はカフェで勉強するか、日本人会のソフトボールクラブで汗を流していました。
ソフトボールクラブでは、20代から60代まで幅広い年齢層の方々と、
仕事関係なしで、スポーツを通して関われるので良かったです。
また、チェンナイはおしゃれなカフェが沢山あり、
新しいカフェを開拓していくのも楽しみの一つでした。
————帰国後はどのようなお仕事をされるのですか?
インドでの経験を活かして、外資系の会計コンサルティングファームに就職します。
業務内容としては、海外子会社の内部監査業務、外資系企業の日本法人の内部監査業務、
不正調査など実務を担当します。
何社か面接を受けましたが、インドでの経験が評価されることが多く、
有難いことに数社から内定を頂くことができました。
————インド就職を検討されている方に向けて何かメッセージはありますか?
インド就職を迷われているのであれば、20代の若いうちに来ることをお勧めします。
ポジションや会社の方針にもよりますが、インドで現地採用に求められる主な業務は、
日系顧客と、ローカルスタッフの橋渡し的な存在で、
専門性はつきにくい場合が多いのではないかと思います。
給与も日本の同年代と比べると良いとは言えないので、働いているうちに、
不満や、将来への不安が出てくることもあると思います。
そのため、予め自分なりの目標を決めておいて、インドを経験した後の次のステップも見据えておいた方が、
より充実した、密度の高いインド生活を送れるのではないでしょうか。
成田さんありがとうございました!
インドでの経験が日本での転職活動で評価されたというお話は、
キャリアアップ目的でインド就職に挑戦している方にとって希望となる成功体験でした。
重要なのは、ただインドで働いたという経験ではなく、
日本とは違う文化、価値観を持つ現地の方々の中で、どのように自分なりに工夫したり努力して成果を残してきたかですね。
日本での益々のご活躍をお祈りしております。たまにはチェンナイを思い出して下さいね(ToT)/~~~
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