インドの理工学系高等教育機関の最高峰、インド工科大学(IIT)ハイデラバード校とは?

インドの理工学系高等教育機関の最高峰、インド工科大学(IIT)ハイデラバード校とは?

 

皆さんはインド工科大学(Indian Institute of Technology)をご存じでしょうか。

 

Googleやソフトバンクの経営層、そしてIT系大企業のトップ、国内起業家を多く輩出しているこのインド工科大学(以後IIT)は日本や世界から注目を集めており、現在インド内に23校ある工学と科学技術を専門とする国立大学です。

1947年インド独立後、インドでは経済成長発展を目指し、より多くの知的水準の高い人材が必要となりました。そこでインド政府は工学、科学技術専門の人的資源を増やすために、インド工科大学を設立したのが始まりです。

 

話は変わりますが、弊社パソナインディアでは、今年2月、経済産業省主催のジャパンジョブフェアの運営を実施させていただきました。

ジャパンジョブフェアの一環で、今回は日本の中小企業とインドの大学間を結ぶ交流会をオンラインにて開催し、海外での採用活動やコネクションの形成を図りました。そこで今回大学側としてご参加いただいたIITハイデラバードをご紹介いたします。

IITハイデラバードは、国際協力機構(JICA)から技術・財政支援を受けて設立された経緯もあり、日系企業との交流も多く見られます。年に一度、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)主催の日本企業をインドの大学に紹介するジャパンデイも開催されており、毎年10社~20社の日系企業がIIT人材を求め、参加されています。

 

GoogleのCEOや他多くの大手IT企業上層部の出身校としてさらに有名となったIITですが、IT業界だけでなく多くの優秀な学生達が、今後キャリアアップを目指して研究に励んでいます。国内大手や海外から引く手あまたなIT学生ですが、コアセクターの学生たち(Civil, Mechanical, Chemical, Material Science, Biotechnology, Bio-medical) こそぜひ日系企業の方々に興味を持ってほしいとIITのプロフェッサープラディープは言います。コアセクターの学生もITの学生と同様に優秀な一方、まだまだ人材を求めてアプローチしてくる企業は少ないようです。

 

IIT学生の就職方法ですが、主はプレースメントであり、大学内の就職課(Office of Career Services)が就職およびインターンシッププロセスを管理しています。ただ、IITハイデラバードでは学生もこの就職課に所属し、共にキャリアパス構築を図ることで、より学生達が意図するものへ近づけます。ここにも学生達の自発性を養い、考える力を育成する仕組み作りが見て取れます!

 

一般的にIIT生を雇用する際の給与相場は他と比べやはり高くなる印象です。高い倍率の中からIITへ入り、入学後も高い競争率の中で勉強してきた彼らにはやはりIIT生のプライドがあるのでしょう。

ただ一方で、給与だけでなく、より高度なスキルを身に着けられる職場を求める人材がいるのも事実です。企業規模はあまり関係なく、どちらかというとスタートアップ企業のようなチャレンジし続ける環境、いわば知識的欲求を満たしてくれる企業、さらに日本で働くことが出来る機会は学生達を魅了するのではないかとのこと。ただ、エントリーに日本語能力必須と絞ってしまうと難しいので、この点においては中小企業にとって、今後の課題と言えるでしょう。

 

大学でのプレースメント時期ですが、毎年6月頃より、参加企業の受け入れを始め、年末までにオンラインテストや企業によってカスタマイズされた採用活動が行われます。

その後、学期末の試験を終え12月から本格的に面接が始まり、その後2月以降に内定通知書が発行される流れとなります。(卒業時期はBachelor of Technologyが5月、Master of Technologyは6月)

ただ、基本的に企業側からの参加申請は年中いつでも受け付けているようで、柔軟に対応いただけます。もし優秀なIIT人材採用に興味のある企業様は就職課に問い合わせもしくはエントリーいただければと思います。

ブロッシャー:https://ocs.iith.ac.in/whyrecruit/forms

ホームページ:https://ocs.iith.ac.in/

大学窓口就職課:office.placement@iith.ac.in

 

その他にも有給インターンシップも行っており、こちらもプレースメントと同様にIITHに登録していただきます。大学側がオンラインテスト等を行い、面接、オファーの流れを経てインターンが開始されます。期間は夏季インターンシップで2ヵ月、セメスターインターンシップで6ヵ月。6ヵ月のインターンシップは今期から開始されたようで、もしオンラインでなく実際に企業で出向く場合は、大学に籍のみをおいて参加が可能なようです。(大学在籍のための費用はかからないので勉強の傍ら参加ではなく、インターンに集中できる)こちらも、もしご興味ございます企業様がいらっしゃいましたら応募してみてはいかがでしょうか。(詳細は上記同様)

 

またインドに進出を考えている企業向けに、オフィススペースを貸し出し、IIT生も共に就労し、リサーチをしながら進出をサポートする興味深い取り組みもあるようです。

 

IITハイデラバードは郊外の中にビルが並ぶまだまだ殺風景な景色が広がりますが、現在建設ラッシュでこれからスモールタウンのような場所が出来るとのこと。

 

現IIT生にキャンパスツアーをしていただき、最後は就職課とIIT生と記念撮影をパシャリ。魅力の詰まったIIT、ぜひ今後採用の際に検討してみてはいかがでしょうか。


 

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