パソナインディア|Pasona India

【2025年 最新版】インド就職の給与&生活費事情まとめ

目次

  1. はじめに:インド就職で気になる「給与」と「生活費」
  2. インドで働く日本人の給与相場とは?
  3. インド特有の給与制度「CTC」とは?
  4. インドの生活費事情:都市・ライフスタイルで異なる実態
  5. 【実例紹介】現地採用2名のリアルな生活費(2025年版)
  6. まとめ

1. はじめに:インド就職で気になる「給与」と「生活費」

インドで働くことを考えるとき、多くの方が一番気になるのが「給与」と「生活費」です。

本コラムでは、2025年の最新情報をもとに、日本人の給与相場、CTC制度の理解、そして都市別の生活費の例をご紹介します。
インドの日本人向け求人の給料傾向、生活費などを具体的な例を交えながらご紹介していきます。

※1インド・ルピー(Rs)=1.70円で換算

2. インドで働く日本人の給与相場とは?

インドで日本人が就労ビザを取得するには、年収1,625,000Rs(約276.2万円/1Rs=1.70円換算)以上が必要です。(※一部職種は例外あり)

この金額は、現地ではミドル~マネージャーレベルに相当します。
実際の日本人向け求人では、年収180万~500万Rsの案件が多く、職種・経験・スキルによって異なります。

近年、ローカライゼーションを進める日系企業が増えており、駐在員の数を減らし、現地採用で日本人を採用するケースが増加しています。
そのため、ポジションや責任範囲によっては、年収500万ルピーを超える求人も見られます

3. インド特有の給与制度「CTC」とは?

インドでは給与をCTC(Cost To Company)で表現します。
これは、企業が従業員に支払うすべてのコスト(基本給、住宅手当、ボーナス、PFなど)の総額を意味しています。

〈内訳の項目一例〉
Basic Salary
HRA(住宅手当)
Special Allowance
Bonus
Provident Fund:PFに加入している企業へ就職した場合は、企業と個人の双方のから掛金を毎月の給与から出しています。
年金制度(PF)は金利約8%で運用されており、PFで掛けた金額は申請を行うことで受け取りが可能です。

CTCの内訳は企業によって異なるため、同じCTCであっても手取り額が異なる場合があります。(目安は額面の75~70%程が手取り額)
そのため、インドで転職活動を行う際は、採用前にその内訳について確認するのがよいでしょう。

4. インドの生活費事情:都市・ライフスタイルで異なる実態

インドの物価は地域によって異なります。生活スタイル次第では、日本の1/3~1/2程度での生活が可能です。

  • 住宅:シェアハウスやPaying Guest、アパートなどの様々な選択肢がある。家賃はエリアと物件設備により大きな差あり
    (インドでの間取り表記:1LDK=1BHK, 2LDK=2BHK)
  • 食事:食材や日用品は比較的安価。日本食・輸入品は日本以上に高い場合が多い
  • 光熱費:日本よりも比較的安価。ただし、エアコンを使用する機会が多い時期は高くなる
  • 通信費:日本よりも安価。


その他のコストは以下の通りです。

ビール缶(170Rs)、マッサージ(60分 2,000Rs)、美容室(男性100~1,00Rs/女性500~2,000Rs)、映画(300Rs)、歯科矯正(約100,000Rs)、タクシー3km(約100Rs)、映画(200~600Rs)、ジム(月600Rs)など全体的に日本より安価

5. 【実例紹介】現地採用 2名のリアルな生活費(2025年版)

 デリー在住(20代 / 女性 / バックオフィス職)

CTC(額面):1,800,000Rs(3,060,000円)/年
手取り:113,000Rs (192,100円)/月

貯金額:55,000Rs( 93,500円)/月

・住宅:5階建ての新築物件にある1BHKで一人暮らし。外国人も住んでいる安全なエリア&モール近くで利便性◎。家具付きのため初期費用も抑えられた。
食事:9割が自炊。お昼はお弁当を持参。日本食材は現地で購入せず、日本帰国時にまとめて購入。
・光熱費:基本オフィス勤務のため、夏は暑い為、エアコンを使用
・通信費:スマホ用SIM 75GB

コメント:
・通勤は会社の送迎車を利用しており、交通費は主に週末のUber利用くらいです。
・インドでは日本に比べて、運動する機会が少ない為、ローカルのジム(月600Rs)や週末には友人とバドミントンを楽しんでいます。乾季は山登りをします。
・日本にいる頃は洋服を買うのが好きでしたが、こちらではあまり流行りを気にしなくなり、服装にあまりお金をかけなくなりました。
・インドは様々な観光地があるので、週末に飛行機やバスでインド国内を旅行するのが楽しみです。長期休暇は、近隣国へ旅行をします。
・全体的に無駄遣いする機会も少なく、日本で生活していた頃よりも出費は抑えられている印象です。

→月々 約55,000Rs ( 93,500円 )の貯金が可能

グルガオン在住(30代 / 男性 / 営業職)

CTC(額面): 2,500,000Rs(4,250,000円) / 年
手取り:156,000Rs(265,200円)/ 月
貯金額:68,000Rs(115,600円)/月
  • 住宅:ジムやプール、セキュリティが完備した高層マンションに居住(家具ナシ)
    └高層マンションは家賃が高いため、比較的安い家具なし物件を選択した。初期費用として家具購入の出費はかかるが、長期的に見てコストを抑えられると判断。
  • 食事:昼は外食中心。夜は会食で外食になることも多々あり
    └営業のため、平日ランチはオンライン注文やローカル食堂で食事を済ませることが多い。(オンライン注文200~300Rs)
  • 光熱費:平日は基本オフィス勤務&外出。休日のみ自宅にいるため、あまり費用はかからない
  • 通信費:スマホ用SIM 75GB

→月々 約68,000Rs ( 115,600円 )の貯金が可能

6. まとめ

インドでは、物価が日本に比べて低いため、初任給が日本よりも低く提示されるケースがあります。
しかしその分、生活費も抑えられ、実質的な可処分所得は大きくなる傾向にあります。

また、インドでは年次昇給率が高い企業も多く、パフォーマンス次第では毎年着実に給与アップが見込める環境です。
初年度は控えめな給与に見えても、中長期的に収入を伸ばしていくチャンスがある点は大きな魅力です。

〈給与〉
・就労ビザ取得には年収162.5万Rs以上が必要(一部例外あり)
・日本人向け求人の給与水準は180万~500万Rsが中心
・ローカライゼーションの流れにより、現地採用の日本人需要が増加傾向
・CTC制度により、同じ年収でも手取り額は異なるため内訳の確認が重要

〈生活費〉
・生活費は都市・ライフスタイルにより幅があるが、全体的に日本より抑えやすい
・家賃・食費の工夫次第で、月5万~11万円程度の貯金も可能

インド転職に強いコンサルタントがあなたの転職をフルサポートいたします

まずはご登録からパソナインディアの転職サービスに登録する

海外転職を成功させる1番の秘訣は、エージェントの質と現地での実績です。
2006年インドで初の日系人材紹介会社として誕生以来、数多くの転職を成功させてきたパソナインディアに安心しておまかせください。