【法人向け】インドの新卒採用について

1.インドでの新卒採用の特徴

インドの新卒採用の仕組みはどうなっているのでしょうか? 大きな特徴は、大学を通して新卒生を採用する「キャンパスリクルートメント」が主流であることです。

<日本>
・学生が自ら就職支援サイトに登録し、自ら企業に応募し、数ヶ月かけて就職先を決める。

<インド>
・大学の各学部にあるプレースメントセンター(就職活動支援課)が、各企業と契約を結び、オンキャンパスリクルートメントを開く。
・1日で選考が行われ、内定も1日または2日で決まる。
・学生はインターンシップを活発的に行い、社会に通用するスキルを身に着けることを 心がけている。

インドの新卒採用のほとんどはプレースメントセンターが斡旋しています。企業が大学にアプローチを行っても、給与等の条件を満たさなければ受け入れられません。また、オンキャンパスリクルートメントの時期もプレースメントセンターが決めています。そのため、 インドで新卒採用活動を行うにはプレースメントセンターとの関係構築がカギとなります。


2.オンキャンパスリクルートメントとは

インドの大学では主に、各学部のプレースメントセンター(就職活動支援課)を通じた就職が一般的です。企業は大学の各プレースメントセンターにアプローチをかけます。

プレースメントセンターごとに条件(給料・仕事内容・勤務地等)を設けており、企業は一定のルール(セミナー開催時期・初任給等)に従って、オンキャンパスリクルートメント(新卒採用)を開催します。

Campus hiring


3.採用プロセス

インドの新卒採用プロセスは短期決戦であることが特徴です。以下の2~4は、通常1~2日で実施されます。

<プロセス>
1.企業が大学(プレースメントセンター)に交渉し、オンキャンパスリクルートメントを開催
2.エントリーした学生に対して説明会開催
3.試験、面接
4.内定通知

※説明会エントリー選考基準は学部によって異なりますが、成績で決まることが一般的です。
※大学により、1名につき1説明会のみ参加可能や、内定は1人1社までと制限している大学があります。また、プレースメントセンターの利用には、企業、学生ともに有料、もしくは紹介料を有するケースもあります。


4.インドにおける日系企業の新卒採用

2019年の弊社調査によると、インドで新卒生のキャンパスリクルートをしている在印日系企業は僅か2割でした。インドでは、まだ組織が小さい日系企業が多いためか、即戦力となり得る経験者の中途採用が主流と言えるでしょう。しかしながら、「中途採用では自社のカルチャーに合う良い人材に巡り会えない」等の声もあり、新卒採用に興味をもつ日系企業も少なくはないはずです。

日系企業がインドで優秀な新卒生を採用する際には、どのような点に気を付けたらよいのでしょうか。弊社が実施した大学への聞き取り調査によると、学生が就職の際に重視しているポイントは以下の3つです。

1.給与
2.やりたいことができるか
3.キャリアパスが明確か、評価にもとづいたキャリアアップがあるか

企業の知名度や規模、ビジネス内容よりも、「給与」を重視する傾向にあるようです。そのため、企業の採用担当者は、ターゲットとする大学(学部)の卒業生の賃金水準を事前によく理解した上で、選考に備える必要があるでしょう。

本記事では、インドでの新卒採用、特にキャンパスリクルートメントについてお話をさせていただきました。「キャンパスリクルートメントをするほどではないが新卒採用に興味がある」という場合は、弊社でも採用のお手伝いが可能ですので、是非お問い合わせください!


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