【法人向け】インドにおける人事監査の必要性は?

日系企業で人事監査が必要な理由

「人事はその国独自の法律や慣習があるので、うちの会社では全てローカルスタッフに任せているんです。」

そのような話を日系企業のマネジメントから聞くことがあります。

もちろん、従業員を信用して業務を任せることは大事です。しかし、マネジメントとしてインド現地法人の経営に参画する中で、人事分野へのコミットメントを避けることは、長期的な問題が放置されてしまう原因にもなります。

現に、「従業員からの告発が届いて初めて、社内の不正が長く続いていたことに気が付いた。」というケースも少なくありません。

とは言え、マネジメント職は忙しく、現地の労務慣例法や人事制度をいちいち調べている時間もなく、そもそも何をベンチマークにしたらいいのかが足かせになってしまうこともあるのではないでしょうか?

そこで、そのような多忙なマネジメントの皆様に、本日はパソナインディアの「人事監査サービス」をご紹介させていただきます!


インドにおける人事監査とは?

インドでは法定監査(Satatutory Audit)と呼ばれる会計監査が各企業に義務付けられています。その他、売り上げ高に応じて義務付けられている監査もありますが、財務・税務に関する監査が中心ですよね。

それでは、人事監査はどうでしょうか?

インドにおいて、人事監査は法定に義務付けられた監査ではなく、各企業が必要に応じて、内部もしくは外部の専門家に依頼をして実施するものです。
しかし、インドの日系企業の実態としては、内部統制の一環として人事監査の仕組みを確立している企業はまだまだ少ないようです。

組織運営に必要な「ヒト、モノ、カネ」。

「カネ」に関する監査は、インドでは全ての企業に義務付けられています。
「モノ」に関する監査は、モノを扱う企業であれば、品質監査や棚卸をしていることでしょう。
「ヒト」に関する監査はいかがでしょうか?

人事に関する事柄は、日々の業務が忙しいと、ついつい後回しになってしまう分野だと思います。
また、小さな組織であれば、総務や経理の方が人事業務を兼任していたり、そもそも人事部門が存在しない組織もあります。

インドでは不正はよくあること?といったような話を現地在住者であれば、耳にすることもあると思いますが、
もしかすると、「不正がしやすい環境がある」ことも原因の一つかもしれませんね。


監査の目的

さまざまな監査がありますが、目的は共通して「企業の信頼性」を保つことにあると思います。
具体例として、在インドの日系企業様からよく聞く人事労務における不正をあげてみましょう。

・人事部の採用担当者が採用エージェントからキックバックをもらっており、特定のエージェント経由でのみ採用が行われていた。
・人事部の採用担当者が規定の採用プロセスを踏まずに、縁故採用で近親者や利害関係者ばかりを採用していた。

また、不正とまではいかないものの、以下のような問題もよくあります。

・人事ポリシーが正しく運用されておらず、従業員の雇用条件やベネフィットが人によって異なる。
・評価が不透明。「なぜあの人が?」という人材がプロモートされている。
・法令で定められた有給を付与していない。法令で定められた支払いがなされていない。

このような状態が長く続くと、企業の信頼性が損なわれ、「良い人材が採用できない」「良い人材が辞めていく」
といった事態に陥ることも・・・。そうなると、企業の運営にも支障が出てきますよね。


パソナインディアの人事監査で得られる成果

そのような問題点がないか、弊社では監査を通じて調査をさせていただきます。
人事監査の対象となる人事制度・プロセスは、例えば、下記のフィールドです。

・採用
・給与、福利厚生
・評価制度
・人材育成
・従業員関係
・コンプライアンス
・報告と記録(記録すべき書類が記録されているか)

ご指定のエリアの監査を実施した後は、以下のレポートをお送りします。
また、問題点を指摘するだけではなく、提案したアクションプランに対する
実行のサポートも実施しております。(別料金)

・現状と理想(あるべき姿)のギャップや問題点を特定
・パソナからの提案(改善点等)
・アクションを起こすべき優先順位の提示(放置したらリスクが高い分野の特定)

最後に、人事監査によって得られる成果の例をあげてみましょう。

・会社が直面している重大な人事問題を特定
・人事システムと作業プロセスの合理化、透明化、改善
・確立された規則や手順を守り法令順守がなされているか確認
・人事部門のメンバーにプロ意識を持ち込む

ここまで記事を読んでいただき、もし人事監査にご興味をお持ちいただけた場合、
以下のリンクよりお問い合わせくださいませ。

「まずは話だけでも・・・」という方も大歓迎です。お問い合わせをお待ちしております!


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