インド在住日本人現地採用の働き方アンケートの結果ご報告【第2弾】
インド在住日本人現地採用の働き方アンケートの結果ご報告
【アンケート詳細】
パソナインディアでは、今年7月に「インド在住日本人現地採用の働き方アンケート」
多くの方にご協力をいただき、心より御礼を申し上げます。
今回は、アンケート結果のご報告第2弾をお送りいたします!
【調査概要】
2020年7月14日(火)~2020年7月26日(日)
回答数:64件
【役職】
インドにて現地採用として働かれている方の中で一番多い役職レベルは、スタッフレベル48.4%(31名)、次にマネージャーレベル42.2%(27名)、続いてマネジメントレベルが6.3%(4名)という結果になりました。割合としては50代もしくは60代の方がマネジメントレベルで働かれている方が多く、マネージャーレベルの方は20代~50代まで幅広い年代の方がご活躍されているようです。
20代でもマネージャーとして活躍できる背景には、日本では大手企業でありながらもインドではまだ規模が小さく裁量ある職種にチャレンジしやすいため、任される役職が高いのが一つの要因として考えられるのと、本来インドで外国人がビザを取得する際、その人材が、専門的・高度スキルの保持、マネージャー的役割を持つ、また(インド人がカバーすることのできない)外国人労働者しか遂行できないような業務内容が必要であるため、若くてもマネージャーという役職で就労されている方もいらっしゃいます。
インドは他国に比べ、ビザが比較的取得しやすいといわれていますが、近年インド人の雇用を守るためにビザ取得、インド渡航後の外国人登録が少し厳しくなっているため、事務職や秘書の申請の際は注意が必要です。
【年収レンジ】
インドで現地採用として活躍していらっしゃる方の28.1%(18名)がビザ基準、15.6%(10名)がビザ基準~180万ルピー、10.9%(7名)が180万ルピー~200万ルピー、29.7%(19名)が201万ルピー~250万ルピーの年収相場という結果になりました。
傾向としましては、新卒の営業ですとビザ基準からスタートすることが多く、事務職や総務職もビザ基準~180万ルピーあたりの給与レンジが平均かと思います。3年程度の営業経験をお持ちの方や通訳の方で200万ルピー程度、技術者などの専門スキルを求められる職種ですと300万ルピー程度が目安になってくる印象です。
今回の結果でも、201万~250万ルピー、次にビザ基準の割合が多い結果になりましたが、これは今回ご回答くださった方の割合が30代、20代が多く占めているため、年齢と経験年数が給与額に反映されているのが分かります。
【家賃】
64名回答下さった方のうち、最も多く占めたのが₹25,001~₹30,000で29.7%(19名)、続いて₹40,000以上が20.3%(13名)、₹20,000未満および₹30,001~₹35,000が14.1%(9名)という結果になりました。
ビザ基準の方ですと、毎月手取りが10万ルピー程度となるのでそのうち3割程度を家賃に充てている印象です。
4万ルピー以上の家賃を選択した方が2番目に多く、13名いらっしゃいましたが、後程ご紹介するベネフィットで住宅一部支給がある方は12名、いらっしゃいましたので、その影響で4万ルピー以上の家賃を選択した方が多かったのかもしれません。
【渡航時の貯金額】
64名回答して下さった方のうち35.9%(23名)が渡航前の貯金額が50万円以下を選択しており、続いて101万円~300万円が25%(16名)、51万円~100万円が23.4%(15名)、301万円以上が15.6%(10名)という結果となりました。
多くの企業がFRROやビザ申請、赴任航空券、赴任時のホテル代を支給していただいていることもあり、50万円以下程度でも問題なく生活出来るようです。またインドは欧米圏と比較すると、物価が低く、安く初期セットアップが出来るのも理由の一つでしょう。
初期費用では、銀行開設され給与が支給されるまでの生活費、住宅を契約する際のデポジットや家賃等が必要になってくるかと思います。
インドでの生活費は日本に比べ3分の1と言われているので、貯金も毎月3万ルピー程度されている方が多いようです。物価や給与基準も日本より低いインドですが、もしかしたら貯金は東京に住んでいるより出来るかもしれません!?
【就労先から付与されているベネフィット内容】
64名回答して下さった方のうち、85.9%(55名)の企業がFRRO/VISA取得費用を支給、81.3%(52名)が赴任時航空券の支給、71.9%(46名)が携帯電話もしくはSIM貸与を選択しました。続いて、現地医療保険、インド赴任時の宿泊費、一時帰国費用という結果になりました。
ベネフィット内容は企業によって異なりますが、工業地帯や都心部から離れている地域では住宅支給や送迎車があったりと地域の特性も反映してくるようです。比較的便の良い都心部ですと、上記のような一般的なベネフィットを支給されている印象です。
多くの日系企業が毎年進出しているインドですが、まだまだ転職先として選ばれる方が少ない、マイナーな国でもあります。
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