【企業インタビュー】日本から見たインド・インドから見た日本
こんにちは。日本人インターン生として1ヶ月間、パソナインディアでインターンを行なっている八木です。
街はホーリーを控え、少しずつお祭りムードになってきています。
今回は、インドにある日系企業へインターン生としてインタビューした内容をご紹介させていただきます。
僕は愛知県にある大学から春休みを使ってインターンに来ました。
行く事を決めた時、友人や家族からは「どうしてインドでインターン?」と聞かれました。
僕がインドへ来た理由は大きく分けて2つあります。
1つ目が、よく父から父自身が、インドへ短期駐在していた時の苦い経験を聞かされていたから。
2つ目が、インド人の仕事への向き合い方を実際に見てみたかったからです。
父は、主にコロナ禍以前、インドへ短期駐在を複数回していました。製造業の駐在として、現地で工場の立ち上げに携わるなどの仕事を行い、僕はその時の苦労話をよく聞かされていました。
その苦労話を聞く中で、だんだんと自分の中で「インド」という国をこの目で見てみたい。という気持ちと、実際にインド人の方と働いたらどうなるのだろうか、インド人の仕事への向き合い方を見てみたいという好奇心が大きくなっていきました。
これが僕が来た理由です。
そして、この1ヶ月のインターンでは、企業訪問へ同行させていただき、多種多様な業種の日本人の皆様へ、沢山のお話を聞く機会がありました。
このブログでは、日本人から見たインド人の仕事を題材に、日本人視点のインド人の仕事上の弱点、インド人から見た日本人の仕事や問題点を自分なりにまとめさせていただき、どうしたら双方が楽しくお互いを高めながら、仕事ができるのだろうかと考えた事を書かせていただきました。
僕は企業へ訪問した際、毎回、皆さんへこんな質問をさせていただきました。
「日本人としてインド人と仕事をして感じた事は?」
少し難しい質問ですが、皆さんそれぞれの意見を考えて回答していただきました。
まず、日本人としてインド人と仕事をして感じた事で良い点として、上がったのは、女性の活躍や指示を出した時のリターンの早さ、仕事に対しての勢い、柔軟性や失敗を恐れないマインド、多様性の受け入れ能力などが良い点として意見が上がりました。
逆に日本人から見て「ここが弱いのでは無いか?」「もっと伸ばしたい。」という意見として、 「時間管理」「計画性」「客観的視点」「報告・連絡・相談」「プレゼンに弱い」といった意見が上がりました。
多くの人がインド人の弱点として、時間管理やPDCA、客観的視点、プレゼンの弱さを指摘していました。
ただ、このインタビューはあえて、日本人から見たインド人の弱点を列挙したまでです。
もちろん日本人にも、弱点はあります。
立場を変えて、インド人から見た日本人の意見も数少ないですが、インタビューする事が出来ました。
「インド人として日本人と仕事をして感じた事は?」
以下の回答をいただきました。
インド人から見た日本人は、時間に厳しく、仕事熱心、礼儀を大切にする。という特徴がある様です。
一方で、その仕事熱心さから勤務時間の長さや、日本人特有の「空気を読む」という文化には戸惑いがある様でした。
やはり、インド人と日本人は、遠く離れた土地で、育った環境や慣習、文化が違う為、お互いにそれぞれリスペクトを持つ点や不満を持つ点があります。
僕が、インドでお世話になったCさんは、このような言葉を常に口にしていました。
「インドと日本の違いは、どちらの国が良い、どちらの国が悪いではなく、考え方の違いだけ。」
という言葉です。
この言葉は、Cさんが、インドで日本人に日本語を学んでいた時に、その先生がおっしゃっていた言葉だと言っていました。
僕はこの言葉を聞いて、確かにどちらも同じ人間で同じ地球に住む生き物で、どちらが良いとか、どちらが悪いなど、存在しないのでは無いかと考える様になりました。
インドのやり方、日本のやり方、どちらも素晴らしい点があります。
この記事を読んでいる方は、日本人の方がほとんどだと思います。
その中には、インド現地でインド人と一緒に働いて苦労されている方や、インド現地へ駐在として着任され、インドの文化やインド人の仕事で何かお困りの方も、いるかと思います。
冒頭でも書いた様に、僕の父も苦い経験をして、沢山の苦労話を聞きました。
たった1ヶ月ですが、僕もインド人と一緒に働く苦労を感じた1人です。
僕がパソナインディアで働き、研修で熱心に話を聞くインド人の方を見たように、
きっと、インド人の方も日本人と働いて疑問が沢山あると思います。
「お互いがお互いに高め合うには、どうすれば良いのでしょうか?」
僕から答えるとすれば、「考えすぎない」「向き合う事を諦めない」という事だと思います。
考えすぎず、向き合う事を諦めなければ、きっと良い未来が待っているのではないでしょうか?
日本とインドの今まで以上の友好を願って、締めの挨拶とさせていただきます。